2018年2月22日木曜日

Frei、尿酸とうつ病

6時起床。2度寝して6時20分再度起床。朝から降雪につき車で出勤。Frei。

午前中は知財関係の打ち合わせ、午後は学科会議など。

私は血液中の尿酸値が高くて、必ず健康診断でひっかかるのでSNPsを調べたら、尿酸の排出に関する遺伝的な問題でした。ビールは30代のころよりも減らしましたが飲んでいます。一年間ほど「尿酸値を下げる」と謳ったヨーグルトも寝る前に食べてましたが、最近は一般的なヨーグルトにしています。

下記の論文はうつ病の発症と尿酸値の関係についての臨床研究です。

"Uric acid in major depressive and anxiety disorders"

Journal of Affective Disorders 225 (2018) 684–690

http://www.jad-journal.com/article/S0165-0327%2817%2930557-8/fulltext#

例によって青字は本論文からの引用です。

"Plasma uric acid levels in subjects with current MDD and/or anxiety disorder(s) were lower than in controls (289 vs. 299 μmol/l, Cohen's d .10, p < .001). Subjects with remitted disorders did not differ from controls (p = .726; Table 2, model 3). "

大うつ病(MDD)の患者さんの血漿中尿酸は健常者や治癒した人と比較して、有意に低値ということです。昨日、ご紹介した九大の論文でも尿酸の低値がひきこもりと関連する可能性を指摘してました。

"Higher symptom severity and longer symptom duration were associated with lower uric acid, suggesting a dose-response relationship."

"Intervention studies have however demonstrated antidepressants can increase uric acid (Jiménez-Fernández et al., 2015Liu et al., 2015). Lower uric acid on admission predicted the development of depression in stroke patients (Gu et al., 2015), which is an indication that investigation into clinical uses of uric acid in affective disorders is worthy of further pursuit."

うつ症状の程度や継続期間は尿酸値と相関するとのこと。尿酸の抗酸化能がうつ病発症のリスクを低下させているのでは?とのことですが、メカニズムについてはまだ不明ですね。尿酸値や他のパラメーターで、うつ病発症のリスクを予測できると、予防医療にも貢献しそうです。これはオランダの研究ですが、日本でも同様な臨床研究が進展することを期待します。

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